玄関先の言葉置き場

主にひらめき☆マンガ教室の感想用。メッセージ等はおたよりフォームへいただければ、配信でお返事します。

ひらめき☆マンガ教室第7期 課題2ネーム感想 #ひらめきマンガ

 作品の感想を書きました。順番はひらめき☆マンガ教室の名簿順です。こちらの感想配信で内容の補足説明をしていますので、感想の詳細やニュアンスが知りたい方はそちらも参考にしてください。よろしくお願いします。大塚

全29作品感想

アサイーうめぇさん「死者の声

 臭いや声、体温など、五感に訴える描き方がよいと思った。わき目を振らずせつないというか、集中させてくれるのがいいと思う。個人的に11pで自分の血を分けてくれるお姉さんがめちゃめちゃいい人で、このお話を安心させてくれる人物に映った。また内容がいいので、特に最後の3pくらいはさらに切ない描写がまだまだできそうだとも個人的には思うところ。ぜひ頑張ってほしい。

 

佐原もやさん「トーキング・バンド

 よくできていると思った。普通におもしろかったという以上に、画面の使い方、言葉の使い方が程よく、とくにストレスになるようなところも感じなかった。ただ、それで結局プログレのよさってなんだ、と思ったところはあった。これは単に自分が音楽に一過言ある人間で、やっかいなムーブをかましているだけなのであまり気にしないでほしい。完成するとまた違った感想も出てくるのだと思う。ぜひ完成を頑張ってほしい。

 

どんどこすすむさん「親子ドリブル

 個人的には好きなネームだと思った。ただ、これは微妙な話なのだが、ちょっとお父さんの印象が悪く、子どもが若干かわいそうな内容に見えなくもない。子どもがケガしたときには父親はその子どもの側に駆け寄ってほしい、もしそうでなければなんらかのフォローがほしい、という感想は個人的には持った。特に、13pのマサトの「ぼく大丈夫だよ!!」のセリフが子どもが親に何か懇願しているように見え心苦しかったのだと思う。ニュアンスによる話でちょっとしたさじ加減で印象が変わることなのだろう。個人的にはこのお父さんは悪い人ではなさそうなので、ほんの少しでいいのでなにか違う見せ方、この人も人の子だと思うようななにかを見せてあげていいのではないかと思った。

 

えぴのみすさん「君こそマシュマロ

 部長がとにかくかわいいマンガだった。ネームの絵だからもしれないが、部長の髪の毛の細そうな感じなど個人的には気に入っていて、なにか読み物として魅力的だと思う。なんだか画面の使い方が少し違和感がある気はするのだが、逆に言えばそこがよくなるだけで内容がよくなるタイプのネームなのではないだろうか。個人的に自分でもよくわからないがなぞにテンションがあがったネームで、ぜひ完成稿を頑張ってほしい。

 

星澤みとさん「鬱蒼と繁った森の中を歩いていて、ぽっかりとひらけた台地に放り出されたような。

 頭の中を掃除してくれるようで、なにか贅沢な読み物だと思った。言語化はしにくいがしかしとてもいいものだと思う。ただ、冒頭に「そんな休日。」とあるところから察するに一遍のストーリーになっているようで、その旨をもう少し積極的に教えてもらえると読み手に優しいのではないかとは思う。

 

新川帆立さん「俺様のスケボー!

 なんだかいい感じだと思った。スケボーの重力から自由になる絵がよく、なるほどこういう画面を作りたいのかと納得するように読んだ。ネームの段階では細かいキャラクターの演技などはまだわからないところがありなんともいえないところがある。絵が大事なお話のように思うので、大変だと思うがぜひそこを頑張ってほしい。

 

f/kさん 「Liberty

 アクションシーンがよく、14pで額が切られるところなど迫力があると思った。家族(教団?)の話もなんとなく理解している程度だが悪くない感じがする。ただ、最後まで読むと面白い感じがしたのだがどうも5pあたりまでの内容がうまく入ってこなかった。特に序盤はどんなお話か気にして読んでいるので根気よく説明してくれると助かるように思う。

 

こまだ ほろさん「午睡

 なんだかいいお話だった。土地に根ざしたオカルトとでもいうのか、個人的に好きなジャンルでもあり、雰囲気のよさを感じた。不眠をテーマにしているのもしっかり地に足が着いていて非常によかった。ただ、6~9pあたりを読んでいるときは話の中心がややぼけるように感じたところもあった。なにか田中が猫にならなければいけなかった理由がもう少ししつこく描かれているようなところがあっても面白いのかもしれない。

 

ドガネさん 「土角・賀茂のカウンセリング

 なんだか悲しいお話だった。さらっとえがかれているだけに、赤ん坊の霊とこの主人公の女性が本当はどんな関係なのだろうか、と考えさせられるところがある。内容的なよさを感じたお話だったが、ただ、特に3pで主人公の女性が言葉をさえぎられているところは読んでいてストレスがあり、ここはなんらかフォローがあったほうがいいと思う。この主人公の女性がなぜ子どもの霊に選ばれたのかが実はドラマとしては重要なのではないか、と個人的には思った。

 

久留米さん「狐君は花嫁候補がわからない

 これは面白かった。マンガというのはこういうものが読みたい、と思うようなお話で読めて楽しい。とくに女の子が無意識にナメてしまうところはかなりぐっと来た。ただ、どうも情報がギチギチしているようには感じる。冒頭の少年の設定の説明と8,9pの女の子の設定の説明部分あたりだと思うのだが、なんとか整理されないものだろうか。

 

くじくじらさん「最高のオタク友達

 こういう感想でいいのかわからないが、個人的には、この主人公の女の子の自己肯定感が低い感じがどのくらい描いている人にコントロールされていることなのかが気になる内容だと思った。うまくいえないのだが、個人的には友達の女の子の反応に違和感があった。自分がこの友達の立場だったら自分のオタク趣味にわざわざ本を読んだりして付き合ってくれることは普通にとてもうれしいことなので、とするとなぜこの作品では無理に肯定する感じになっているのだろう…と不思議に思ったという感じだ。ただ、かといって自分が十分理解できている内容でもなさそうで、本当にそういうコメントでいいのかな、とは思うのだが。

 

midoriさん「橘さんと私

 学校の女子のいやだけど避けられない感じや、橘さんと主人公が友達ではないけど信頼できる感じの関係として描かれているところがいいな、と思うお話だった。テーマになっている摂食障害は個人的には全然詳しくないのだが、このお話は二人の関係を示すエピソードとしてわかりやすく、事情がよくわかっていない自分のような読み手にも触れやすくなっているような感じがした。一個読んでいて勘違いしたのが、最初に読んだときは主人公が単にダイエットしていて自分の意思で吐いているのかと思って読んでしまった。自分では勘違いだと思ったのだが、ひょっとしたらそういうダイエットと摂食障害との関連を匂わせる意図があったのかどうだったんだろう。

 

夢叶羽どどどちゃんさん「新人バイトのヤバい趣味

 よくできていた。直球の18禁マンガでなんともコメントが恥ずかしいところはあるが、4pでさっと読めるエロマンガはいいなと思った。個人的に、修正の入り方にエロマンガ作りの安定感を感じる。感想、うーん感想…やっぱりちょっと恥ずかしいかな、恥ずかしくていえない感想があったということでここはどうかひとつ。

 

うとさん「変化

 個人的にこのふわっとした空気感が好きだと思う内容だった。男の方がナンパされるところが読んでいて意外な感じがした。自分があまりこのTSの文化に慣れていないところがあって、たとえばはっきりとした主人公のドキドキがあまり描かれないところなどは作劇的にはドキドキしていてもいいところなのかなと思え、意図的にそうなっているのかどうか判断がつかなかったりした。淡々としているところがいい内容だとも思うのでなおさら気になるといった感じだ。なんだか完成したらどういう雰囲気になるのか気になるお話だ。

 

もろいさん「高山櫻子の写真をもういっかい撮りたい

 いいお話で、思わず作品の世界にふけってしまうようなところがあった。とくに12pの最初のコマの主人公の「わかんない」から始まるセリフが、実際いい意味でよくわからず、でも急に引き込まれるように感じたところだった。よくよく読むと男性同士の恋愛を中心に描こうとしているような雰囲気もある感じがする。そのあたりどういうニュアンスなのかペン入れの絵を見てまた味わって読みたい。

 

福本眞久さん「12

 余韻のあるいいお話だと思った。面白いと思ったのが最後おねえちゃんが旦那さんに甘えているところで、なんだかこういう人がそれまで妹に声をかけていたと思うと途端にいいと思った。また妹の性格の描き方はなにか特徴的だとも思う。妙にとがっているというか、この子のこの性格にはなにか理由がある、そっとして置けない子だと思わずにはいられないようなところがあった。若干個人的には読み取れていないところを感じていて感想がややまとまりきらないところがあるのだが、でも気になるお話だと思う。ぜひ完成稿むけて頑張ってほしい。

 

太田ユータローさん「ファラオ・アン・デッド

 最初に読んだときはなんだかうまく内容が入ってこなかったのだが、日を改めて読んだらなんだか全然悪くないお話だと思った。詳しくはわからないが、おそらくパッと見開きを見たときにコマ割りの中で重要な情報がわかりづらい部分があったのだと思う。少し整理は必要そうにも思えるが悪くないネームだと思う。ぜひ完成向けてがんばってほしい。

 

さとりさん 「インドネシアティダアパアパ巡り

 いいお話だと思った。とにかく火口にたどり着くシーンがいい。絵が入るとまた一段と印象がよくなるのではないかと想像している。ただ、その火口のシーンにたどりつくまでが若干情報が多いような印象も受けた。マンガの技法的なことは詳しくわからないが、早く火口シーンを読みたくてそこまでの内容はさらっと読みたい、というのが正直な感想なのかもしれない。といって、たどり着くまでの内容もずっと主人公がずっとブツクサいっていてなかなかイイと思うのだが。

 

新森フクモさん「ジュエリーと私

 思わず主人公を応援したくなってしまった内容だった。現実に宝石やアクセサリーをつけている女性がいたら、たぶん自分だったら話のとっかかりがあって助かると思うだろうな、とかなんかそういうことを読んでいて考えた。個人的にはこの相手の男性のことをもうちょっと解像度高く読みたいとも思う。これは自分が男性側で読んでいるから思うのかもしれない。この作者の方の作品はどうも自分は好きらしい。ぜひ完成向けて頑張ってほしい。

 

しのののさん変わり者の道具屋さん

 なんだか面白く読んだネームだった。髪の短いほうの女の子が読めば読むほどとことんダメなやつなのがなんだか面白かった。読んでいて引っかかったのは最後の「この後何度か煮込まれた」という表記で、あれ、この話って煮込まれている男が主人公だったの?と思った。全体にどういうシュチュエーションなのかがもうちょっとわかるようになると読みやすくなるのかもしれない。

 

シンシンさん「もしもし……

 なんだかよさそうなお話だと思ったのだが、ただちょっと内容がうまくつかめていない。特にお父さんのほうは最終的にどうなった感じだったんだろう、と思った。といってそれでも雰囲気のよさは感じていて、エーデルワイスの歌が電話のオカルトに対して回答として与えられているところはいい部分だと思った。感想を書いていて思ったが、もしかして娘には聞こえないけど父親には聞こえる、というところになにかお話の中心があるのかな。そういう話のテーマみたいなものが完成稿では見えてきたら個人的にはうれしいと思う。ぜひ頑張ってほしい。

 

えすけいさん 「サトルとてっちゃん

 自分でも不思議なのだがなんだかこのお話は好きだった。このネームの絵がペン入れの絵よりもなにか魅力を感じるところがあるのだと思う(といって申し訳なくは思うのだが)。お話としてもなんか急に下ネタが飛んでくる感じで笑ってしまった。といって、男性の自分にはたぶん根本的にはあまりよくわかっていない内容だとは思うのだが。個人的には自分以外の男性や、女性の読者からのある意味正しい感想というのがどういうものなのかが気になるような作品だ。

 

tomikashiさん「商談だってうまくいく

 なかなかショッキングなお話で、ペンの入れ方によって相当印象が変わる内容だと思った。話の終わりはもう少し明確な着地点があると個人的にはうれしいようにも思うが、この手のお話は作家さんがこのことについて何を考えているかが大事に思えるので、この内容で伝えたいこと・描きたいことを表現してもらえたらそれが一番よいのではないかと思う。ショッキングなことで日常がどうなっていくのか、というテーマがはっきりあるお話で、完成したときどう感じられるのか、とても気になるお話だ。

 

かきもとUさん「ボーイ・ミーツ・ガール

 なかなかグッと来るお話で、画面にキスをして会えるはずもない人間に合わせて体を変えていく流れは自分にはまったくない想像力のお話を読ませてもらったと思った。とはいえ、個人的になんだかこの主人公をどう思えばいいのかもてあましたところもあり、自分には十分よくわかっているとはいえないお話でもあった。

 

二兎たまむさん「好きってなんですか

 個人的にとても好きな話だった。安心して読めるのに、でもなんだか切ないそのバランスがよかった。ページの使い方が安定していて、このままペン入れをしてもらえればいいように思ったが、個人的にはオチで女の子が”ドキン”から「好きかも」と思う流れは微妙に違うニュアンスを期待したところだった。ミィくんも「好き」という感情がわからないままクゥを選んでいるように思えるので、であれば”好き”に無理に着地させないほうがむしろ個人的には好きな関係性の描き方だろうな、などと考えた。といってあくまで好みの話なのだが。ぜひ完成稿を頑張ってほしい。

 

夢野ボムさん「つばめと夏

 絵がきれいで目の書き込みや女の子の眉毛が太いのがいいと思う。雰囲気はいいと思ったのだが、お話としてはどういうことだろうとよくわからなくも思った。このくらいページを広く使うならもうちょっとなにかお話のふくらみがほしいように感じた、というのが正直な感想だろうか。

 

夕波とんぼさん「Angel halo

 個人的に好きなお話だった。やっぱり天使とか出てくるとテンションがある。少年と天使の関係を構築するドラマがちゃんと展開されているところが好感を持ったところだった。しいて気になるところを言うなら、この妖怪?みたいなヤツがどのくらいの感じのデザインなのかはちょっと気になると思った。見たところ童話的・ゲーム的な平和なモンスターの造詣に見えるが、これが実は見た人の恐怖をあおるようなデザインだったりすると、またお話の印象が変わってきそうだと思う。ファンタジーなので、天使の造詣もだが、架空のもののデザインがどうなるのかが楽しみだ。

 

yxudonさん「ゴミ回収

 雰囲気があってよかった。なにか広いイメージをもらえるというか、サイバーパンク的な世界独特の浮遊感があって、なんだか好きだと思ったネームだった。個人的には課題1ではペン入れが見られなかったので今回こそはペン入れがみてみたい。それが一番の感想というかエールだと思う。ぜひ頑張ってほしい。

 

zinbeiさん「あのスペースにいる君は

 なるほど、たしかにオタク男性にとってはこういう女が理想だな、くそう、と思って読んだネームだった。なんだかスカした内容だなと頭では思ったのだが、しかしこのスカした感じがいいと感じている自分がいて、なので、なるほどこれは認めざるを得ない、むしろオレはこういうマンガが好きなんだな、と説得させられたように感じた。ひょっとしたらたとえば11pで男がデートに誘うところはあまりにもさりげなくて、ややスカしすぎな表現なのかもしれないとは思う。ただ、客観的に見たときに評価されるマンガなのかどうかわからないが、少なくとも自分はこういういい感じの女にいい感じに翻弄されるようなお話が好きなところがあるヤツなんだな、と認識させられたお話だった。完成を楽しみにしている。

 

 

皆さん課題2ネームお疲れ様でした。今回は課題1の完成稿が多かったこともあってかコメントがしやすく、こちらも楽しく感想が書けました。ペン入れは大変だと思いますが完成稿ぜひ頑張ってください。どういう形でもたぶんそれが一番うれしいです。応援してます。