玄関先の言葉置き場

主にひらめき☆マンガ教室の感想用。メッセージ等はおたよりフォームへいただければ、配信でお返事します。

ひらめき☆マンガ教室第7期 課題2完成稿感想 #ひらめきマンガ

 作品の感想を書きました。順番はひらめき☆マンガ教室の名簿順です。こちらの感想配信で内容の補足説明をしていますので、感想の詳細やニュアンスが知りたい方はそちらも参考にしてください。よろしくお願いします。大塚

全23作品感想

どんどこすすむさん「親子ドリブル

 よくできていて面白いマンガだと思った。特に最初の2pの「シャッ」という大ゴマがコミカルでこのマンガを読みやすくしてくれていると思う。一方ネームのときも同じ感想を持ったのだがどうしても気になったのはお父さんの描き方で、このお父さんが悪者的に描かれているように見えてちょっとかわいそうにも思えた。なにかこの子どもがお父さんを自分のお父さんだと尊敬しているような部分がどこかにあるはずではないかと、このマンガを読んでいると思う。
 読んだ人間にとっても、特に男性にとっては、自身の男性としての生きづらさを重ねて読むようなところがある内容だと思う。なにかこのお父さんをうまく肯定してくれるようなところがあったら嬉しいのかな。もしくはそのことを気にしているそぶりが作品から見られればと。そんなことを思った。

 

えぴのみすさん「君こそマシュマロ

 実直なペン入れでいいと思う。お話のよさ、青春の性のよさみたいなものが感じられ、この主人公が部長を好きになることを納得させる内容だと思う。最後の「マシュマロより私のほっぺが好きなんじゃないか…」という部長のセリフも、よくよく考えると意味不明なのだが、その意味不明さがいいと思った。よくできていてあまり言うことはないと思うが、ひょっとしたら部長が「奇行も多い」と言葉で説明されている部分をシーンとして見せてもらえるとよりぐっと来るのかもしれない。

 

新川帆立さん「俺様のスケボー!

 痛快なマンガだった。タケルのトリックの「天上天下!唯我独尊」が意味不明で面白いのだが、その前のキザったらしいナギサのトリックの描き方が丁寧で、その二つの対比がうまく効いていると思った。たぶん既存の構図をマネして描いていると思うがよく勉強していると思う。作画は大変だったと思うがこの調子でがんばって欲しい。今後も応援している。

 

f/kさん「Liberty

 主にアクションと二人の言い争いのかみ合いのよさや読みやすさのレベルが高く、面白く読んだマンガだった。ひょっとすると、もう少し「教団」「偽りの結婚」あたりの事情には情報の開示や匂わせがあるとうれしいのかもしれない。個人的にこういうマンガのよさの説明があまりうまくできないのだが、指先で長く持った刃が頭部を割くシーンなどはなんだか印象に残る。ネームで想像したよりもずっと読み応えがあるマンガだった。

 

こまだ ほろさん「午睡

 とてもよかった。14,15pの二人の眠るシーンをしつこく描いてくれたことが嬉しい。ネームでは少し物足りなく感じていた猫の描写や寝顔の部分に手が届いていて、ネームからの改変としてもうまくできていると思う。全体になんだか浮遊感が心地いいと思った。こういうお話を今後も読みたいと思うようなお話だ。

 

ドガネさん「土角・賀茂のカウンセリング

 よくできていて思ったよりも好きなタイプのお話だと思った。特に赤ちゃんの霊がちゃんと不気味なのがいい。ただ、カウンセリングといって女の子は全然カウンセリングされてないやん、とは思った。(霊がいなくなったからいい、ということなのだろうがそれにしても現実で考えたらお客さんが置いてけぼりにされすぎているように思える。)まあでもお話の方向性がしっかりしているからこそそういう感想も出てくるのだろう。

 

久留米さん「狐君は花嫁候補がわからない

 ネームの段階では内容がわかりづらかったのだが整理されていて、これだけちゃんと仕上げているのはえらいと思った。まだ、たとえば調査リストの「手は綺麗か」のくだりがフリとオチに使われているところなどはわかりづらく感じられ整理の余地があるようにも思えたが、とはいえ粘り強く取り組んでいることが見えるペン入れで好感を持った。内容もちゃんと面白い。今度も応援している。

 

midoriさん「橘さんと私

 部分的なペン入れだが、それでもお話の方向性みたいなものは感じられ、個人的には思ったよりもさらにつらいお話のようだと思った。こういうつらいお話はペン入れもつらいのではないか、と思ったのだがどうなのだろう。まったく個人的な意見を言ってもいいなら橘さんの存在にもう少し何らかのフォローがあったり、このキャラがこうでなくてはならない理由がもっとわかりたいとは思った。読んでいて、橘さんが強がっているだけなのか本当に強い人なのか疑問で、主人公はそのことをどう思っているのだろうと疑問だったのだと思う。こういうテーマのはっきりしている内容は応援したい。今後もがんばってほしい。

 

夢叶羽どどどちゃんさん「新人バイトのヤバい趣味

 4pでこれだけエッチな状況を表現できるのかと感心した。個人的な感想を言えば、最終的に女性がなぜ誘ってきたのか謎が解き明かされているのだが、それよりかは男性が誘惑されわけがわからず翻弄されつづけて終わるところが読みたいような気がする。ちょっと作品のオチとしては親切すぎるようにも思ったがどうだろう。でも、それも好みの問題かな。

 

もろいさん「高山櫻子の写真をもういっかい撮りたい

 よくできているマンガだと思う。死者を装うという内容もよかった。欲張ったことを言うと、女装をする弟がいかにも女性のキャラクターに見えるので、どこかであくまでも男性の身体をしているような描写があるといいな、と思った。弟の女装があまりにも単にかわいいので、この内容は単にかわいいと思っていいんだっけ、と読んでいると思う。とはいえ、読み応えがある内容で個人的には満足。今後も応援している。

 

福本眞久さん「少年のココロの中にいた青春の幻影

 そうか大幅に修正しちゃったのかあ、と思った。内容は悪くないと思うのだけども。読んでいると、このお話が親の無理解に会う女の子をどうにかしてあげたかったのか、そうではなく女の子に惚れてしまった男の子にどうにかなってほしかったのか、どっちの意識で作られているかわかりづらいようには感じた。ただ、ネーム段階のようなのでそれも感想としてちょっとずれているのかもしれない。

 

太田ユータローさん「ファラオ・アン・デッド

 画面に動きがあって面白かった。ネームから内容は変わってしまったが、個人的にはこのペン入れは悪くないと思った。女の子がいろんな表情をしているところがよみやすくていいと思う。こういう話は今後もたくさん読みたい。

 

さとりさん「インドネシアティダアパアパ巡り

 よく考えられていることが伝わってくるだけに少し感想が難しいところがあるお話だった。基本的には、新しく主人公に属性を加えたところが意欲的で、全体としても悪くないと思った。なのだが、主人公が火口にたどり着くところになんだか集中しづらいようにも感じた。バリ島に行きたい、という要素が加わったことでキャラクターの目的が増えた結果よみづらくなったのかもしれない。工夫の結果そうなっていると思うので、その感想もなんだかなと自分で思うのだが。

 

新森フクモさん「ジュエリーと私

 感想が意外と難しい作品だと思ったのだが、個人的にはこの出来事で二人が恋愛にまで発展するとはあまり思えず、ついていきづらいところがあった。これはこれで成立していると思うのだがなんだか素直でまぶしすぎたのだと思う。個人的な感想を言ってもいいなら、「私は出会いより指輪がほしい!!」(3p)から始まって「やっぱり恋愛もいいかも!!ありがとう、ジュエリー!!」(15p)と終わるのはなにか都合がよいように感じてしまった。自分でもどこでそう感じるのかはよくわからないのだが。とはいえ、こういう内容的な反応が出てくるのはストレートな表現がされているからなのだと思う。こういうお話がもうちょっとわかっていくようになりたいなと個人的に思うお話だった。

 

シンシンさん「斉唱

 間の取り方と歌の演出が心地よかった。内容的にも演出的にも気持ちのいい余韻が残る贅沢な描き方だと思う。もし細かいことをいうなら、最後の「私はもう、大丈夫」は飛躍があるかなとは思った。なにをやろうとしているかわからないでもないのだがちょっとわかりづらいかなと思う。

 

えすけいさん「サトルとてっちゃん

 男性の自分としては「いやそうはならんやろ」という言葉が真っ先に出てきた内容だった。だけどそれも含めて楽しんだのが正確な感想だと思う。絵に力があって作画が丁寧なこともあっていやな感じがしない。男性の自分にうまくよみとれている自信はまったくないが、でもこういう関係について考えてもいいのかもしれないと思わされるところがある。内容のよさがあると思う作品だった。

 

tomikashiさん「商談だってうまくいく

 まだつたないところはあると思ったが好感を持つペン入れだった。ネームから修正された主人公が事故のあった交差点に差し掛かるシーンがいい。教室での修正の仕方はこういうことでいいと思う。冒頭で救急車のプレゼントを買っているところはこのお話のフリだと思うので、もっと強調があってもいいのだろうと思った。次も楽しみにしているので、ぜひがんばってほしい。

 

かきもとUさん「ボーイ・ミーツ・ガール

 不思議なお話だった。不思議なところがよい、とも思うし、世界観の設定がわかりづらく少し説明不足なところも感じる。なんとなく、SFの設定を使って人間の老いを肯定的に描こうとしている内容なのではないかと思いながら読んだ。個人的な感想としては、この主人公をロボットと思えばいいのか何と思えばいいのかちょっと混乱したところがあり、もう少し世界観がわかるとうれしいように思う。でもこれはこれでよいものだと思う。今後もぜひがんばってほしい。

 

二兎たまむさん「好きってなんですか

 このお話は「”好き”ってなんですか?」(6p)と思う女の子の疑問の重さの程度をどう読ませるかが大事なお話だと思った。自分のその疑問を無意識のうちに避けてしまう女の子の心理がおそらくあり、だからふわったとした演出やストーリーになっていると思う。そう考えると、オチで「好きって気持ち」(16p)を理解する部分が回答としてははっきりしすぎていて凡庸にも思える。マンガとしてお話の持って行き方がいいので、だからこそなにか別の回答を期待する部分だと個人的には感じた。
 個人的な感想として、クゥちゃんには好きという感情に囲まれて今後も成長してほしいような、でも”好き”がわからなくても大丈夫だと言ってあげたくなるような不思議な気持ちになるお話しだった。ただ作品からそのあたりのメッセージがどう発せられているのかうまく読みとれなかったところがあった。このお話の場合あまりメッセージが強すぎてもいけないだろうことを含めて、どのあたりに作品の意識があるお話なのかがさらに伝わってくるといいのではないか、と個人的には思う。

 

夢野ボムさん「つばめと夏

 順調な人生を送っている男が順調だと思いつつ過去の恋愛を引きずった結果浮気に走る、というお話かと思って読んだ。ちょっとそれで合っているのか自信がないが、なんだかいい内容だと思う。反面、なんといえばいいのか、たぶん説明がないところもこのお話のいいところなのだが、あまりわかりづらいと単にわからなくなるので、もう少しわかるようになるといいのかなと個人的には思った。教室の作品のペン入れとしても最初の課題作品に比べたら随分よいと個人的には思う。今後もがんばってほしい。

 

夕波とんぼさん「Angel halo

 よくできているお話で、逆に感想という感想が難しいところがあるが、線もお話もきれいに作られているので、もしかしたらもう少しひっかかる変な部分があると作品としては楽しめるのかもしれないと思った。個人的には、6pで天使の女の子が輪っかをスカッスカッとしているところがかわいくて、こういうキャラクターの演技はもっと読みたいと思う。キャラクターのくみあわせ的に少年のドキドキがあったりしてもおかしくない内容なのかもしれない。そんなことを思う内容だった。ただ非常によくまとまっていて、今後どんな作品を描かれるのか楽しみな作家さんだと思う。

 

yxudonさん「ゴミ回収

 そこまでちゃんとストーリーは読んでいないのだがこのマンガはよかった。説明的ではない少し不親切な見せ方のように見えて、思ったよりも説明に過不足がなくバランスがよいと思う。なにより線がきれいで、キャラクターを見せる演出に読み応えを感じる。あまり的確な言葉が見つからないがチラッと見かけたら思わず手にとってしまうマンガだと思った。こういう作風が描ける人は稀だと思う。今後も楽しみで、ぜひがんばってほしい。

 

zinbeiさん「あのスペースにいる君は

 個人的に、9pで男が女をデートに誘うところで男の顔のカットのコマがネームからの変更として入ったのがよかった。こういうフォローがあると好感を持つ。内容的には、なんだか特に縁側で絵を描く女の子がかっこうつけてツッパっているようにも見え、それで好きになるの、と思った。どうしてこの女の子はこういうかっこうつけた感じになったんだろう。