玄関先の言葉置き場

主にひらめき☆マンガ教室の感想用。メッセージ等はおたよりフォームへいただければ、配信でお返事します。

ひらめき☆マンガ教室第7期 課題3ネーム感想 #ひらめきマンガ

 作品の感想を書きました。順番はひらめき☆マンガ教室の名簿順です。こちらの感想配信で内容の補足説明をしていますので、感想の詳細やニュアンスが知りたい方はそちらも参考にしてください。よろしくお願いします。大塚

全27作品感想

アサイーうめぇさん「父さん、産んでくれてありがとう。

 面白かった。タイトルで「ん?」となって、読んで「えっ??」とあっけにとられ、二度面白い。うまく考えたものだと思った。とくに引っかかったポイントもなくこのまま完成させてもらえたらうれしいが、内容的には画力が必要になりそうだ。ぜひがんばってほしい。

 

どんどこすすむさん「河川敷レトロ

 話に無理がなく余韻があるお話だと思った。成長してしまったことが切ないことが悲しい。個人的には、腕相撲で負けたアケミがひとしきり笑ったあと「大人になんてなりたくないよ」というところはどう考えたものかなと思った。なにかごまかそうと思ったけど笑ったけどその気がうせたのか、空元気なのか。個人的にはもう少しニュアンスを確定してほしい気もするが、完成するとまたそのあたりも感想が変わってくるのだろうか。

 

早起き村さん「国境のルイスとソニア

 整った内容で悪くないと思うのだが、整理されているがゆえにお話にもうワンアイデアほしくなるとも思った。3年間壁越しに会い続けていた二人が「せめて一度だけでも…(略)触れられたら…」と願ったら、なにかその後お話として起こってもおかしくないと個人的には思った。この状況の二人にどうなってほしいのかもう少し考えを見せてもらえたらうれしいように思う。

 

えぴのみすさん「うなじに触れた、その指先を

 悪い内容ではないと思ったのだが、このお話が結局二人がどうなるお話なのかがちょっとつかみにくいと思った。なんとなく女子高生の二人の話のように読んだが、この場所がどういう場所でなぜこの時間に二人でいるのか等、お話の前提がよくわかっていないので印象がぼけるように感じる。この二人の関係の雰囲気自体はいいと思うのだが。

 

星澤みとさん「赤い実

 面白い話だと思った。少年時代の話でバッドエンドなのがいい。ただ、この方がネームを完成させないのかどうかが気になる。ぜひ一度マンガとして完成したものを読ませてもらいたい。

 

新川帆立さん「待つ女

 内容もよかったがなんだか異様に読みやすく、ネームのレベルが上がっていることを感じてびっくりした。構図も流れもセリフもいちいちよさそうで、この調子で完成させてくださいということ以外ないと思った。個人的な要望があるとすればナナミはかわいく切なく描いてほしいなあと思う。

 

fkさん「Resolution

 小粒でおいしいお話だと思った。ここからまだ膨らみそうな内容で16pとしては少し急ぎ足だとも思うが、決して読みづらいわけでもなく読み応えがあると思う。個人的には、オチでのキャラクターの裏切りに落差があることが大事な内容だと思うので、この警官と主人公の二人の間にもう一芝居入れてから裏切ってもらえたりするとさらに印象に残るように思った。こういうアクションマンガはいいものだと思う。ぜひ今後もがんばってほしい。

 

こまだ ほろさん「月と菜の花

 こういう空気感が好きだなあと思ったお話だった。ポンコツなななこがせつなくかわいい。疑問だったのは「冷たかった手が今はあたたかい…」(9p)という部分。もしかしたら細かく読みすぎなのかもしれないが、そもそも始まりが人形が動いているファンタジーで始まっているだけに、新たに不思議な要素がポンと出てきたようでちょっと混乱を感じた。なにか理由があってこうなっているような気もする。ぜひまた完成稿で読ませてほしい。

 

ドガネさん「独居老人と手フェチ女子

 なんだかいい話だった。読んでいてすごく説得されるというわけでもないのだが、隣の家のおじいさんの家での出来事になっていることに安心するところがあり、こういうゆったりしたお話があるのはいいと思った。個人的にはおじいさんの話がベタすぎるように感じられ、ちょっとうまく読めていないところもある。読んでいて、20才前後の女の子を相手にこのくらいの高齢の男性が恋愛について説くとしたら、こういう説明の仕方になるのだったか、と少し考えた。ぜひ完成稿をがんばってほしい。

 

久留米さん「超能力彼女

 個人的に好きな内容だった。超能力の設定を思春期のドキドキに噛ませているところがいい。ただ若干このお話をだれの心情にフォーカスして読めばいいのかわかりづらいようにも感じた。終わり方を見るに女の子の感情の変化を描いているように見えるが、最初は男の子の内心から始まっているので個人的にはそこがわかりづらく感じる。全体的にすでにレベルは高いと思うので、ちょっとづつわかりづらくなるところをつぶして行ってもらえるとうれしいのかなと思う。

 

くじくじらさん「勃起とか、悩みとか

  新鮮で面白かった。軽いタッチで射精まで行ってしまうこの内容がなんだかすごい。男の子がもじもじしていて女の子が明るいこの二人の組み合わせがよかった。個人的に、ほかの人にはわからなくても自分は応援するぞ、思う内容。ぜひ完成稿を読みたい。

 

midoriさん「ぼくはゴミ

 なんだかとても気に入ったお話だった。この主人公のコンビニ袋が愚かで、その愚かさがストレートに描かれているところがいいと思う。読んでいて印象に残ったのはハトで、このキャラクターがいるから描けたお話なのではないかと想像した。ペンが入って完成したらどんな質感になるのかも気になる。ぜひ完成したものを読みたい。

 

夢叶羽どどどちゃんさん「紅差し指

 個人的にとてもよかったネームだった。ただ、よさそうだと思ったので考えたが、この主人公が指を噛むに至ったのはわかると思ったのだが、このお姉さんは自分が噛まれたことについては意外と淡白なのだと思った。この内容でも違和感はないのだが、このことで主人公がさらに好かれたり嫌われたり、なにかが起こってもいい場面のような気もする。ただ、とは書いたもののその読み方にそんなに自信があるわけでもない。完成したときまた感想を考えてみたい。

 

もろいさん「ラオカイ市陥落

 こういう残酷な話は不慣れでよくわかっていないが、どうしようもない状況での決断をただ描いている、という感じが個人的にはよかった。うまく読めていないが、もう少しこの戦況がどんな状況なのかが早い段階で知りたいとは思っただろうか。たぶんかなり絶望的な状況を描いていると思うのだが、カメラが主人公の女性に寄っていることでそのことがわかりづらくなっているような気がした。あまりこの教室の作品では見たことのないタイプの作品で完成が楽しみだ。

 

福本眞久さん「LOVE LOVE LOVE

 内容の充実感があるお話で、悪いお話ではないと思ったのだが、わりと展開が読めてしまったところがあり、もう少し意外に思わせてくれるところがほしいとも思う内容だった。ちょっとなんともわからないが、氷室君がどうしてこの主人公の女の子と付き合っているのかはこの内容では結局わからず気になる。なにかこのお話を思いついた必然性がありそうで、それを内容で教えてくれたらうれしいのではないかと思う。一度完成させなければわからないこともあると思う。ぜひがんばってほしい。

 

太田ユータローさん「腐都トーキョー

 たぶん、主人公がゾンビを最終的に撃ったのは慈悲の意味だろうと思うのだがそこがわかりづらい。単に主人公がサイコパス野郎なのかと初読では思った。思うに、「いってらっしゃい?」(9p)とまで主人公に認識させておいて、その先でそのゾンビを撃った理由の説明がきちんとしていないのだとしたらあまりよろしくない。せっかくいいものを描いていると思うのでがんばってほしい。

 

さとりさん「2人の戦場写真家

 内容がよいお話だと思った。主人公の女の子の正義感の強そうな前のめりな感じがこの辛い内容を丸くしてくれているように感じる。個人的には、写真家のルーツを追うというフリにしては「この人はこのときにそういう人生を選んだんだな」と思えるような決定的なシーンはなさそうだったので、その瞬間が描かれているとうれしいようにも思った。ただ、ひょっとしたらこれは自分がうまく読めていないところがあるのかもしれない。完成するとニュアンスももっとはっきりするのだろう。応援しているので、ペン入れをぜひがんばってほしい。

 

新森フクモさん「腕を引く力の強さが心地よくて

 なんだかひっかかってしまったのだが、冒頭のチャラそうな先輩男性を問題なのだとすると、シェフの男性の誘いに乗るこの主人公もだいぶ問題があるということになるんじゃないかと思って困ってしまった。どこか都合がよい描き方に感じてしまって個人的には躊躇がある。ただそもそもお話とはそういう都合がよいものだとも思う。このお話にベタに共感して読むのは難しい部分があるのだが、素直なところは応援したい。

 

しのののさん死んでも旅に出る

 気が抜けていて個人的には好きな内容だ。ギュっからの「実力行使だ!!」(6p)の流れがいい。これはこれでいいと思うのでぜひ完成させてほしい。

 

シンシンさん「心の声は誰のもの

 この話のテイストは好きで、相手の男の子があまり描かれていないところがこの内容には合っていると思った。お話の終わり方について「はたしてこの流れで『……好き……です』(16p)となるのか?」とは思わないでもなかった。これは説得力の話なので、今までのこの作者さんの作品を見るとそんなに気にしなくてもいいか、という気もするが。

 

えすけいさん「エレベーターボーイ

 演出が効いていて読み応えがあった。個人的には、8pで「…この人 何でこんなくだらないことに一生懸命なんだろ」と冷静なセリフを一度言わせているところがいいと思う。もう少し下げているところを膨らませて読ませてほしいような気もしないではないが。個人的にうまく読めないところもあると思うが、完成稿が楽しみな作品だ。

 

かきもとUさん「届け!テレパシー

 いい話だなあと思った。普通にいい話というか、普通なところに丁寧なことがうれしい。特に9,10pにかけて心配の声をかけられてもトゲトゲしいままの高崎っちに対して主人公がどうにかしようとする、というところがよかった。ただ、タイトルにもある「テレパシー」がどう重要なのかもわからず少し浮いて見えてもいる。細かい話なのだろうとは思うが。

 

二兎たまむさん「エルフは耳に出る

 標準が定まっていて安定感のある内容だと思った。ただ、エルフの耳を恥部に見立てるやりかたは、このままだとわかりづらいとは思う。2pの「あまりにも有名な伝説である!!」があまりよくわからず、結局その後を読んでいてもそれ以上説明がないので個人的にはよくわからないままだった。このお話独自の設定なのでもう少し丁寧に説明してもいいんじゃないかと個人的には思った。絵がかわいく適度にエッチで個人的には好きなお話なのだが。

 

夢野ボムさん「空を飛びたい

 やや置いてけぼり感を感じつつ、でも読み手にかまわず描きたい構図を描いてくれていてうれしい感もあるネームだった。感想が難しいが、のびのび描いてもらえたらそれが一番いいと思いつつ、このままだとちょっとわかりづらいとも思う。特に後半の転校したあとの展開が画面がわかりづらいように感じた。でも正直、一個一個の作品に過度に気を使うよりはどんどん完成する作品を増やしていってもらえるのが一番いいと思う。

 

夕波とんぼさん「姫とぬいぐるみ

 マンガの技法のことがわからずお話の内容の話になってしまうのだが、このお話自体はいい雰囲気のお話だと思うのだが、人が成長すると人形が「愛されなくなる」(7p)ことの問題は結局あまり解決されていないように思った。「ずっと一緒にいようね」(16p)と女の子が言ってお話が終わるのだが、結局話がふりだしに戻っているような。人形についての話はまじめに考え始めると結構難しいテーマのような気もする。なにかテーマに関する回答が提示されていたら個人的にはうれしいところだが。

 

yxudonさん「シーレに恋した少女

 なんだかいい内容だと思った。少女の裸がエロティックで美しく描かれているところがよかった。6pの内容としてはよくまとまっていると思うが、個人的にはもう少し説明があってもうれしいようには思える。自分はシーレについてはまったく知らないのだが、知らない身からすると冒頭のシーレについての言及とこのお話がどう絡んでいるのかよくはわからず少しとっつきづらい印象は覚えた。でも内容はいいと思う。ぜひ完成向けてがんばってほしい。

 

zinbeiさん「空回り幽霊

 これは地味に好きなお話だった。「実は私もう死んでるんだ~」(6p)と言う女の子の嘘のつき方がかわいく、この女の子がなんでそういう態度をとったのか妙にわかる気がしてよかった。個人的に、男女でやると普通はなかなか成立しづらそうなこの淡い質感をちゃんと男女でやっているのがいいと思う。ただ、この男性の存在はファンタジーな存在だと個人的には思ったところもあったが。


 制作生の方はネーム提出お疲れ様でした!みなさんどんどんよくなっていると思います。そろそろ一年の方向性がなんとなく見えてくる時期かと思います。だんだん作品作りのハードルもあがってくるとは思いますが、やることが増えるということはそれだけ視野が広くなってマンガがうまくなっているということだと思います。僕も感想のかたちで皆さんについていきますので、ぜひ皆さんもがんばってください!